【グラフ4】
 

記号 A B
周波数(HZ) TS850 LSB
455 2.7-2.7
TS850 USB
455 2.7-2.7
TS850 LSB
455 2.7-3.0
TS850 USB
55 2.7-3.0
455 2.7 2.7 2.7 2.7
8.83 2.7 2.7 3.0 3.0
条件 FLAT FLAT FLAT FLAT
低域側CUTOFF 300 265 260 240
高域側CUTOFF 2970 2910 3010 2970
帯域幅 2670 2645 2750 2730
平均帯域幅 2658 2740
Aを基準にした差 0 83


455KHzに2.7Kを固定して8.83MHzを2.7Kと3.0Kにしたときの帯域特性比較( A VS B )

@ 帯域は8、83MHzが2、7Kの時に2658Hz、3、0Kの時に2740と約83Hz帯域は広がっています。
8、83MHzを2.7Kから3、0Kに替えた場合には300Hz広がるわけですが、実質的には83Hzしか広がっていません。
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A 帯域の形状を見ていると455KHzの2.7Kの特性がそれぞれ出ています。
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B @Aから455KHzのフィルタの特性が支配的であるといえます。
肩が随分と丸まっていてこれはセラミックの特性が顕著に出ているものだと思います。



【グラフ5】


記号 C D
周波数(HZ) TS850 LSB
455 3.1-2.7
TS850 USB
455 3.1-2.7 
TS850 LSB
455 3.1-3.0
TS850 USB
455 3.1-3.0
455 3.1 3.1 3.1 3.1
8.83 2.7 2.7 3.0 3.0
条件 FLAT FLAT FLAT FLAT
低域側CUTOFF 230 190 160 160
高域側CUTOFF 3020 3000 3100 3080
帯域幅 2790 2810 2940 2920
平均帯域幅 2800 2930
Cを基準にした差 0 130

455KHzに3.1Kを固定して8.83MHzを2.7Kと3.0Kにしたときの帯域特性比較( C VS D )


@ 8.83MHzのYK88S-1とYK88S-2の特性がそのまま出てくると考えられます。
8.83MHzを2.7Kから3.0Kに替えた場合には約300Hz広がるわけですが、総合的には190Hz広がりまずまずです。
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A 8.83MHzのYK88S-1とYK88S-2共に少し帯域内にリプルがあります。
これはインピーダンスの不整合あるいはフィルタそのものの特性でしょうか。
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B @から言えることは8.83MHzのフィルタが狭い場合にはYK88S-1の特性が支配的であるといえます。
これは8.83MHzをYK88S-2にしたときも帯域幅は455が3.1kに対して8.83は3.0KであるためにYK88S-2の特性が出ているものと思われます。
しかし、低域側も高域側も3.0Kの方が肩落ちが少ないのは一目瞭然です。