1.真空管の種類 | |
3極管 | 主流はGG(グランデッド・グリッド)用に作られた送信管、比較的簡単にリニア・アンプが出来る |
4極管 | ドライブ電力が少なくて済むが、ダイナトロン特性の解決とALCをうまくかける技術が必要 |
5極管 | ダイナトロン特性の解決の為にG3を追加。 5CX1500A. アンプは HENNRY 4K-2が代表作 |
2.動作点(バイアス)の種類 | ||
AB1級 | ドライブのピークでも コントロール グリッド電流を流さない点にバイアスを設定する、多極管の標準 | |
AB2級 | ドライブのピークで コントロール グリッド電流を流し効率を上げ且つ歪まない点にバイアスを設定する | |
B/B2級 | ドライブが無い時のIpは少ない、プラスの半サイクルで Ip/G1の電流を"もろ"に流す動作点 | |
Z級 | B/B2級の一種で、GG用ハイミュー三極管を、ゼロバイアスで使う時、特に Z級と呼んでいる |
多極管はAB1級動作が一般的。 4CX1500BはAB2級用。 4CX600Aは両用 ET091βはAB2級動作 |
AMERITONのGG用ハイミュー三極管 3CX1200A7使用の AL-1200は、2個の同じツェナーダイオードを使いSSBの時は1個使いでアイドリング電流120mAのAB2級、CW時は2個で20mAのB級動作をさせている |
TRIOのTL-922の輸出用ははAB2級(=-7.5V)、 国内仕様機の SSBはIMD改善の為 Z級動作(=0V) |
3.ドライブ点の種類 | ||
GG | グリッド接地。カソード〜グランド間に入力、グリッドが接地されており帰還量が少なく動作が安定 | |
GK | カソード接地。グリッド〜カソード間に入力、小パワーですむが発振対策が必要(expスワンピング抵抗) |
三極管は、グリッドを接地する事で Cpgが見かけ上 1/10になる | 多極管GG動作 | 入力/出力 | 3次混変積 |
東京ハイパワーのHL-1K(4CX150)は AB1GG動作 | AB1GG | 35/500W | -31dB |
大形4極管又は自作機は、スワンピング抵抗付きAB1GKが 主流 | AB2GG | 41/500W | -27dB |
4.GGアンプのゲインと Eimac型名の意味 | |
572B/3-500Z: 10〜12dB(10倍)、 3CX1200A7: 13〜14dB(20倍)、 8873/74/75/77: 14〜15dB(25倍) | |
多極管のAB1GG: 10dB(10倍)、 多極管ベタコンGG(B/Z級) : 6dB(4倍) | |
3CX1500A7/8877 3:極管 C:セラミック管 X:強制空冷 ー:内蔵陽極 1500:陽極損失 A:バージョン7:三極管の増幅率(1:0〜10 2:11〜20 3:21〜30 4:31〜50 ・・7:201〜500 8:501〜1000) /8877:EIA型式名 |